ゴルフのスイングのメカニズム
アドレス
ボールを打つためにクラブを持って構える姿勢がアドレスです。
幅の広さに足を開き、重心を左右の土踏まずに均等にかけ、骨盤を垂直に立てて立ちます。肩の力を抜いて、腕をダラッと垂らします。
足の付け根から骨盤を前傾させ、腰が反らないように構えます。軽く脇が締まり、上腕と胸に一体感が感じられるようにしましょう。
詳しくは前回のコラムを参照してください。
テークバック
バックスイングの初期動作で、良いショットを打つ上で大変重要です。
両手を左肩の動きと一体にして右足の前から腰のあたりまで動かします。
動きのイメージの例としては、両手と両肩でできる三角形を崩さない・フェース面をボールに向けて上げる・右腰を後ろへ引くなど感覚の合うもので構いません。
バックスイング
前傾を保ちながら、テークバックのクラブ軌道を外さず体を回転していくと、徐々に体重が右足にかかってきます。
腰の回転が止まったあたりから右肘が曲がり始め、手首のコックも始まり、クラブヘッドが上方に上がって行きます。
クラブを腕で持ち上げるのではなく、コッキングによってクラブが立っていくと理解しましょう。
トップオブスイング
クラブを振り上げる動作と振り下ろす動作の間にある切り返しの一瞬をトップオブスイングといいます。
トップオブスイングではシャフトがスイングプレーンに重なります。
右肘が90°以上曲がらないように、右手首は甲側に折れているようにしましょう。
上体の深い捻転によって左足かかとが上がっても構いません。
ダウンスイング
ダウンスイングは右にねじった体を戻す動作です。
バックスイングで上げられたかかと・右に移動した左膝を元に戻す動作から始めます。
トップオブスイングで作られた手首の角度を保ちながら左腕を主としてクラブを引き下ろします。
両腕を力まずに使い、クラブが滑らかに振れるようになれば、体の使い方は自然に理解できるようになります。
インパクト
インパクトはクラブヘッドとボールが当たる瞬間の事ですが、力を入れるポイントではなくスイングの中の通過点だと考えましょう。
グリップが右腿の前まで引き下ろされた時、シャフトが地面と飛球線に対して平行で、リーディングエッジが体の前傾角と同じ角度になっていると、クラブヘッドは自然とボールに向かって動いていきます。
インパクトで左腕とシャフトはほぼ真っすぐになり、右肘はまだ伸びていません。右手はダウンスイングからフォロースルーまで左手の上にあります。
フォロースルー
インパクト後、クラブが振り抜かれる動作がフォロースルーです。クラブが振り抜かれるとヘッドスピードが最大になり、インパクトからフォロースルーにかけて体重が左足に移動します。
インパクト直後、クラブヘッドは一瞬目標方向に振り出され、その後はスイングプレーンに沿ってフィニッシュへと向かいます。
フィニッシュ
一連のスイング動作の終点がフィニッシュです。フィニッシュはバランスを保ち、タイミングよくスイングされた結果としてできるものです。
フィニッシュでは、体が目標方向に向き、右足かかとは上がり、振り抜かれたクラブは左肩の上に収まります。